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ptex-manual.tex: TeX Live 2024 binary
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aminophen committed Jun 15, 2024
1 parent ce2a927 commit 41a90c2
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75 changes: 45 additions & 30 deletions ptex-manual.tex
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Expand Up @@ -75,7 +75,7 @@

本ドキュメント(\jobname.pdf)では,\pTeX 系列における共通機能と
\upTeX による拡張を説明する.% 和文文字トークンの扱いが異なる
\epTeX による拡張についてはeptexdoc.pdfを参照されたい.
\epTeX/\eupTeX による拡張についてはeptexdoc.pdfを参照されたい.

\begin{itemize}
\item コミュニティ版\pTeX の開発元:\\
Expand Down Expand Up @@ -112,15 +112,15 @@ \section*{表記について}

\section*{\TeX~Liveにおける配布}
\def\MODEext{{\tiny 拡張モード}}
\the\year 現在,\TeX~Liveで配布されている主要なエンジンと
現在,\TeX~Liveで配布されている主要なエンジンと
\pTeX 系列の関係性は以下の図で表される.
独立したプログラム(バイナリ)として配布されているものを
\fbox{枠}で囲んである.\par\vskip-35pt
\[
\xymatrix@ur{
\text{\fbox{\TeX}} \ar[r]\ar[d] & \text{\eTeX} \ar[r]\ar[d]\ar[rd]
& \text{\fbox{\pdfTeX}} \ar[rd] & \\
\text{\pTeX} \ar[r]\ar[d] & \text{\fbox{\epTeX}} \ar[d]
\text{\pTeX} \ar[r]\ar[d] & \text{\epTeX} \ar[d]
& \text{\fbox{\hologo{XeTeX}}} & \text{\fbox{Lua\TeX}} \\
\text{\upTeX} \ar[r] & \text{\fbox{\eupTeX}} & & %\\ &&&
}
Expand All @@ -130,23 +130,45 @@ \section*{\TeX~Liveにおける配布}
\pTeX, \upTeX, \epTeX, \eupTeX の4種類のエンジンが
独立したプログラムとして配布されていたが,
\TeX~Live 2023では素の\pTeX\upTeX の配布が停止され,
それぞれ\epTeX\eupTeX の互換モード(\code{-etex}スイッチ無効,
すなわちextended modeでない状態)に置き換えられた
\footnote{例えば,2022年まではコマンド\code{ptex}で
\code{This is pTeX, Version ...}が起動していたが,2023年は
\code{This is e-pTeX, Version ...}が起動する.
ここだけ見るとコマンド\code{eptex}と似ているが,\code{eptex}では
直後に\code{entering extended mode}と拡張モードに入るのと異なり,
\code{ptex}では拡張モードに入らないので,\eTeX 特有の
機能およびプリミティブは無効化された状態となる.}.
それぞれ\epTeX\eupTeX の互換モードに置き換えられた.
さらに\TeX~Live 2024ではオリジナルの\epTeX の配布も停止され,
4種類のエンジンは全て\eupTeX という単一のプログラムによる
エミュレートへと整理された.表にまとめると次のようになる.

\begin{description}\small
\item[互換モード]
\eTeX の拡張モード(extended mode)でない状態,
すなわち\code{-etex}スイッチ無効状態.\\
例えば,2022年まではコマンド\code{ptex}で
\code{This is pTeX, Version ...}が起動していたが,2023年は
\code{This is e-pTeX, Version ...}が起動する.
ここだけ見るとコマンド\code{eptex}と似ているが,\code{eptex}では
直後に\code{entering extended mode}と拡張モードに入るのと異なり,
\code{ptex}では拡張モードに入らないので,\eTeX 特有の
機能およびプリミティブは無効化された状態となる.
\item[内部レガシー]
(\eTeXpre)\upTeX が文字コードに関する内部処理を
Unicodeではなく(\eTeXpre)\pTeX 同様の
レガシーエンコーディング(EUC-JPやShift-JIS)で行うことを指す.
内部コードの差異だけであり,その他の(\eTeXpre)\upTeX 特有の
機能およびプリミティブは利用可能な状態である.
本文中\code{-kanji-internal}の説明も参照.\\
例えば,2023年のコマンド\code{eptex}が
\code{This is e-pTeX, Version ... (utf8.euc)}であったならば,
2024年には
\code{This is e-upTeX, Version ... (utf8.euc)}に変わっている.
一方\code{euptex}は
\code{This is e-upTeX, Version ... (utf8.uptex)}であるから
内部コードが異なる.
\end{description}
\begin{table}[ht]
\centering
\begin{tabular}{ccc}
\code{コマンド名} & \TeX~Live 2022まで & \TeX~Live 2023 \\
\code{ptex} & \pTeX & \epTeX の互換モード \\
\code{uptex} & \upTeX & \eupTeX の互換モード \\
\code{eptex} & \epTeX\MODEext & →変更なし \\
\code{euptex} & \eupTeX\MODEext & →変更なし \\
\begin{tabular}{cccc}\hline
\code{コマンド名} & \TeX~Live 2022まで & \TeX~Live 2023 & \TeX~Live 2024以降 \\ \hline
\code{ptex} & \pTeX & \epTeX の互換モード & \eupTeX の内部レガシーの互換モード \\
\code{uptex} & \upTeX & \eupTeX の互換モード & →変更なし \\
\code{eptex} & \epTeX\MODEext & →変更なし & \eupTeX の内部レガシー \\
\code{euptex} & \eupTeX\MODEext & →変更なし & →変更なし \\ \hline
\end{tabular}
\end{table}

Expand Down Expand Up @@ -177,21 +199,14 @@ \section*{\pTeX 系列における\LaTeX}

\TeX~Liveでのエンジン利用状況は以下の通りである.
ここで,2023-06-01以降は\code{platex}で\epTeX ではなく
\eupTeX の内部処理をレガシーなEUC-JP/Shift-JISに変更した状態」
が起動することに注意\footnote{(\eTeXpre)\upTeX
通常のコマンド名\code{uptex}や\code{euptex}で起動されると
内部処理をUnicodeで行うが,
コマンド名\code{ptex}や\code{eptex}で起動されると
内部処理を(\eTeXpre)\pTeX 同様のレガシーエンコーディングで行う.
内部コードの差異だけであり,その他の(\eTeXpre)\upTeX 特有の
機能およびプリミティブは利用可能な状態である.
本文中\code{-kanji-internal}の説明も参照.}.
\eupTeX の内部レガシーが起動することに注意
\code{eptex}より一足早く変更された).
\begin{table}[ht]
\centering
\begin{tabular}{ccc}
\code{コマンド名} & \TeX~Live 2012から2023初期まで & \TeX~Live 2023の2023-06-01以降 \\
\begin{tabular}{ccc}\hline
\code{コマンド名} & \TeX~Live 2012から2023初期まで & \TeX~Live 2023の2023-06-01以降 \\ \hline
\code{platex} & \epTeX\MODEext & \eupTeX\MODEext の内部レガシー \\
\code{uplatex} & \eupTeX\MODEext & →変更なし \\
\code{uplatex} & \eupTeX\MODEext & →変更なし \\ \hline
\end{tabular}
\end{table}

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