Skip to content

Latest commit

 

History

History
321 lines (247 loc) · 31.8 KB

noteToJob.md

File metadata and controls

321 lines (247 loc) · 31.8 KB

レイオフを喰らってからの日録

基本情報

  • 仕事はソフトウェア開発
  • オーストラリアはNSW州在住、勤務先の本社はUSA

Day 0

いつも通りに在宅勤務を開始し、週次でやってるボスとの1on1に入ったら、なぜかボスの他に人事の人がいた。 あれと思う間もなく「会社の方針変更により、あなたに今たずさわってもらっている製品はこれ以上機能追加など一切行わないことになった、従ってあなたは余剰人員ということになり、退職パッケージが適用されることになる」と要はそういうようなことを丁寧に告げられる。 ほげー、まぁ開発に投資している割に顧客が増えてないよなぁとは常々思っていたけど、こんな急に来るものなのか。 開発が止まるのは分かりましたが他の製品開発へ配置転換とかないんですか?と聞くも(聞かない人はいないと思う)今は空いてるポジションはないとのこと。 そして退職パッケージにサインするまで他の社員とコンタクトは禁止、仕事も今日からしなくて良い、サインの猶予は数日あるので家族ともよく話し合ってほしいと言われて終了。話すも何もサインする以外の選択肢はないじゃんね。 その日は午後からチームでトレーニングの予定が入っていたのだが、その後カレンダーからキャンセルされたのを確認。チームほぼ全員が対象になったとわかる。 同じく在宅勤務している妻に、自分はレイオフになったと告げ、状況を伝えると「一旦落ち着くために、気分転換に出かけてきた方が良い」と提案されたので、ありがたく乗ることにする。というわけで、あまり行ったことのない街の古本屋を何軒か周りに出かける(結局)。

とある一軒でSF棚を熱心に見ていると、もうメインの仕事はリタイアしたのかな、といった体の店主が色々と話しかけてくれる。 「どんなジャンルが好きなの?サイバーパンク?自分はギブスンが好きだよ、彼は過小評価されている作家だよね。もっと評価されていい」と言うのでつい笑ってしまう。世の中的にはどっちかって言うと逆な感じじゃない?その流れからスターリングやヴィンジなどについて話し、手土産にルイス・シャイナーの『フロンテラ』を買って帰る。

えーと、後半全然話変わったんですけど、こんな感じで続けます。

Day 1

例の退職パッケージの詳細が届く。いくばくか手切金はもらえるのと余った有給休暇は買い取ってもらえるようなので、次の仕事が見つからなくても数ヶ月はしのげそう。もらえる条件などでよくわからないことがあったので、例の人事の人に電話していろいろと質問をする。 サインの期日を過ぎたら、現作業の引き継ぎについてボスと話をし、その後PC等は返却となる。退職日はレイオフを告げられてから4週間後ということだ。それまで数週間、特に仕事をしなくても良い。選択肢もないし、あんまり先延ばしにしてもいいことはないので、とっととサインをして終了。

せっかく時間もあるので、話題の(一部で)『NOPE』を観に出かける。 なんだこれ、俺は今何を観させられているんだ!で2時間の上映時間を走りきり、あとからあれはこういう意図だったのでは、と考察が始まる奥深さもあり、未来のカルトクラシックになるのでは。劇場で「もっと上、上を見たいんだ」とスクリーンの上の方を首を伸ばして目を凝らす体験をしたのは初めてです。

えーと、後半全然話変わったんですけど、こんな感じで続けます。

Day 2

週末。娘を友達の誕生会に連れて行く。雨なのに公園で開催!

Day 3

週末。今度は娘自身の誕生会。雨なのを見越してゲームセンターで、友達とゲーム放題プランで!俺グッジョブ! デイトナUSAがあったのでちょっかいをだす(余計なことです)。

Day 4

とりあえずこのままではどうしようもないので、手元のレジュメを更新し、LinkedIn のステータスとかを最新にする。 現職で得たスキルとかを書き足していると、往年のTRPGのキャラメイクみたいでちょっと自分が強まった気がするのでよい(?) 早速、人材紹介会社Oから、「やぁ君の今いる会社はちょっと大変な時期みたいだね、よかったら力を貸すけどどうだい?」 というメッセージが入り、耳が早いな!と感心する。早さに敬意を表し(えらそう)いくつか募集を見せてもらう。 一社は興味あり、スキルもマッチしてそうなので、そのまま先方の技術テスト(簡単なプログラム課題)をやることにする(伏線)

Day 5

過去の同僚が今いる会社とかで、何か職種募集されてないかなぁ、という下心でLinkedInを探る。 大体みんなしっかりとしたテック企業におり、そういうところはたいてい、コーディングスキルテストやホワイトボードを使った設計の議論とかを何回も通らないといけないので、たいへんだ。自分も過去に何回かチャレンジしては撃沈している。みんなあれをくぐり抜けたのか、すげえな。 同僚とは関係なく、興味ありそうなUという会社と職種を見つけたので、物は試しと応募してみる。待て続報。

Day 6

退職パッケージへのサインの期日が過ぎ、現作業の引き継ぎについてボスと話す。 やはりチームの大半はレイオフとなったようだが、チームで一番仲の良かった人が残留となり、現行のメンテとかを一手に引き受けるようだ。 後始末的な作業を一手に引き受けるのもしんどそうだけど、彼の人柄なら残ってしっかり作業をやってくれそうだな、でもやっぱり選ばれるのは自分じゃなくて彼なんだな、みたいな気持ちが交互に襲ってくる。 その同僚ともリモート会議にて一通り自分の知っていることを伝えて、引き継ぎは終了。

それと前後してPCとかIDカードの返却について、会社からメールが来ていたので返信。

午後、昨日応募した会社Uから連絡があり、求めている人材、会社と製品の概要などを教えてもらう。 話した結果、双方なんとなく合ってそうなので先に進めることになり、明日さっそくエンジニアリングチームのリーダーと面接することに。 ハハハ、これ意外と早く決まっちゃうんじゃないの?

Day 7

会社U、応募したのはシドニー本社のはずなのに、なぜかエンジニアリングチームリーダーはポーランドにおり、時差の関係で夕刻のミーティングとなる。 なぜポーランド。大体1時間ほど、過去の経験についてインタビューがあって終了。コーディングテストとかはなし。 ポーランドだけに、打ち解け用のネタでスタニスワフ・レムの話でもしようと用意してたけど、そんな機会はなかった(当たり前です)

Day 8

生憎の雨だが、オフィスへPCとかIDカードとかをもろもろ返しに行く。 話は既に通っていて、ITデスクへ備品を渡す。淡々としたもんですな。 ほとんどが在宅勤務しているため、オフィスにはあまり人がおらず、来ていた人に簡単に挨拶を済ませて回る。 机の私物はまぁまぁの量があるので、自宅へ郵送してもらうことにして、段ボールに箱詰めした。 なぜか引き出しからビックリマンシールが出てくる。あたしぁこの中だと初登場時のヘッドロココとヘラクライスト(赤)が好きじゃよ。

会社を出たあと、街の方へ古本を見に行く(結局) タイミングが悪かったのか、あまり目ぼしい入荷はなく、特に何を買うでもなく退散。 転んでもただでは起きない、とばかりにCD屋に寄ってみるとステレオラブの Switched On Vol.5 が出ていたので購入。しかも限定ピカピカジャケット仕様じゃよ。 あと80年代から覆面姿で活躍するメルボルンのニューウェーブ/パンクバンド TISM の最近出たシングル集も買いました。ジャケットがペンギン・クラシックな感じでたまらなかったので! みなさん、シドニーの Red eye records は使えますよ!

Day 9

前職で一緒に仕事をしていた、自分の Project Management の師匠みたいな人がいるんですけど、久しく連絡をとっていなかったのでこの機会に連絡を取り、電話で話すことに。聞くと、ボストンの家を売り払い、イタリアで一夏を過ごした後、スイスの就労ビザが降りるのを待って引っ越し、チューリッヒオフィスで仕事をするという。 そんなこと可能なのか!この人はいつも想像の上をいくので、毎回話すたびに驚かされる。日本の案件で一緒に仕事をしていた時は、毎食ラーメン食べてたしね(余談)。 山歩きが好きすぎて、老後をアルプスで過ごすための計画の一端らしい。自分も何か、人の度肝を抜いたりしたい。

Day 10

先日面接をしたU社からは「お祈りメール」が届く。 まぁね、初っ端からそんなに上手くいかないよね。

Day 11

人材紹介会社Oから出ていた技術課題を終わらせて送付する。 久しぶりにC++でスタックを書いたYO!(基本すぎる)。 すぐに返事が来て「やあ、ありがとう。先方には既にレジュメを送付済みさ。あいにく先方の採用担当者が来週まで休みでね、戻り次第連絡するよ!」と返事がくる(伏線)

日々過ごす時間から仕事に割り当てている時間がすっぽりと抜けたため、何かやってなかったことでも始めるかと逡巡した結果、NSW州のボート免許を取ることにした。 NSW州では、学科試験に合格したのち、3回の航海(実技)を経てようやく免許皆伝となる。本日は座学と学科試験の部の受講。夕食後、夜の講義に向けて出発する。 『防衛漫日記(トル玉の大冒険)』で読んで詳しいんだ。宇宙戦艦の艦長となるため、厳しい学科試験をくぐり抜けなくてはならない! 講義が始まるとすぐに動画で案内が流れ始める。 「宿題をやってきたら、ちゃんと通るよ。万が一失敗しても大丈夫、もう一回受ければいいんだ」 これが噂の「なんかゆるゆるー!」だ! テストは余裕で通過。やったね!それはいいんだけど、その日はそのまま帰される。実技、どうやって受けるのん?(ガイドなし迷子)

Day 12

LinkedIn で仕事募集を検索し、いくつか応募をしてみる。 だいたいは返事は来ないが、何社かはすぐにレジュメにある経験について質問がきたりする。 図らずも2社から連絡があり、喜んだのも束の間、どちらも C# と .Net の経験が必須とのことで、応募はなしということに。 募集要項を読み飛ばしてたよ!(ヘボ)

このあたり自分は実務で経験したことはないけど、まだまだ需要があるから、ちょっとやっといたほうがいいのかしら。 こういうことがあると、すぐ不安になるよね。

Day 13

現職場で残留となった同僚の紹介で、某S社のリクルーターから連絡が来る。親切にも知り合いを当たって自分を紹介してくれたらしい。 電話で、現職の「staff engineer」の職級について聞かれて笑ってしまう。 しばらく前に twitter でも一部話題になってたけど、シリコンバレー的職級で、まだそんなに広まってない気がするよね。 自分も入社した時わかってなくて、twitter見て知ったくらいだしね!(ヘボ)。 いや、ほんと入社時に、久方ぶりの開発職だから仕方ないか、はやくシニアになりたいなぁみたいに思ってて、その割に「シニアとしてチームメンバーの面倒を〜」みたいにマネージャーに言われて??ってなってましたからね。

その後、前日応募した一社Iと連絡が取れ、求めている人材や会社と製品の概要、こちらの経験やスキル、どんな分野に興味があるかなどについて話す。 結構、打ち解けて話せた気がするね。2回ほど技術的な面接があった後、カルチャー的なマッチングを見る面接があるとのこと。

さらに、別の人材紹介会社Aから連絡があり、紹介された某社Dも受けてみることにする。

仕事しないでゆっくりする予定が、なんだかどんどんスケジュールが埋まってきちゃったぞ(井之頭五郎顔)

Day 14

人材紹介会社A経由のD社との第一回目の面接。 Teams会議を通して、実際の製品のアーキテクチャ図を見ながら、どんな仕事が待っているかの紹介を受けたり、技術的な質疑応答がメインで、コーディングテストみたいなものはなし。というか、こんなに実製品関連の資料見ながら面接したことは今までないよ。大丈夫なのかしら。

Day 15

応募したI社との1回目の技術面接。 与えられた前提条件から解を見つけるための方法について、時間計算量や空間計算量を交えて議論するような内容。

Day 16

一軒家に引っ越したはいいものの、敷地内にやたら木があるので季節的に落ち葉が大変。 履いても履いても積もるので、意を決してブロワーを購入する。 人生で初めて買ったガソリンで動くエンジンを搭載したマシンだぜ! 慣れてないので盛大に埃を巻き上げ、頭からかぶってペッペとなるなどした。

Day 17

落ち葉を掃除したので、庭の一角を掘り返して柵で囲い、茗荷の苗木を植える。 オーストラリアでは茗荷は貴重品ですからな。ハハハ。 「これね、なんだと思う?茗荷の苗木」と語るも娘には伝わらず(当たり前)。

Day 18

応募したI社との2回目の技術面接。 WebサービスのAPI設計とバックエンドのシステム設計をホワイトボードで書くやつをやる。

午後は、同僚が紹介してくれた某S社の1回目の面接。 技術的というよりは、人柄やソフトスキル的なところを見る回ということでしたが、仕事で困ったことはなんですか?どう乗り越えましたか? チームで意見が衝突した時はどうでしたか?みたいな質問に1時間みっちり晒され続けるの、地味にしんどいです! シン・エヴァの第3村で、急に出てきた酒飲み親父に態度を嗜められるシンジくんみたいな気分に(言い過ぎ)。

Day 19

人材紹介会社A経由のD社との2回目のインタビュー。実際にオフィスに行って、チームメンバーと雑談しながらの面接。 自分の今までやってきた業務内容や興味があるところと、実務の紹介を受けながら、マッチングを見るといった感じ。 あまりズレてるところはなかったので、よかった。 これで終わりかなと思ったら、最後に「技術的なクイズを送るからメールで答えてよ」とのこと。 D社に関しては、他社と比べてあまりに技術的な質問がなかったので、そりゃあね、聞くよね。

午後からは同じ人材紹介会社Aから、バックアップとして話を聞いてみない?と言われたR社のリクルーターの人と電話。 人材紹介会社Aの人曰く「給料の払いがとてもいいから!」とのプッシュだったけど、採用プロセスで7回の技術インタビューがあると聞いて、ちょっとしんどすぎるので今回は見送ることにする。もともとそんなに強い気持ちがある業界ではなかったというのも正直なところ。

Day 20

同僚が紹介してくれた某S社の2回目の面接。 最初の1時間は、Web APIの設計をホワイトボードで。比較的やったことある領域のはずなのに、なぜか先方の期待には合致していかず、書いてはやり直すを繰り返しているうちに、やっと要求が理解できたのが終了5分前くらい。 続いての1時間は、実際に Express.js で API の実装を。こちらは要件がはっきりしていたので、ぽちぽちと書いて話して進める。 というわけで、手応えはあったのやら、なかったのやら。

現職のシドニーオフィスの事務・人事部の人たちが気を遣ってくれて、レイオフ対象者を含めて社員交流の場を設けてくれたので夕刻出かける。 会場はバー。前職の時もそうだったんですが、なぜ人の交流をはかるときにバーを選ぶのか。他の客の声やグラスの音が常に混じるので、お互い話し声が聞き取れず、声を張り上げることになりますよ。 とはいえチームの人たちと久しぶりにあれこれと話す。これくらいの規模の会社で今回みたいなことがあると、だいたい話題は社内政治的なゴシップになるので、懐かしいなーこの感じ、みたいな気持ちでほうほうと聞いて過ごす。自分もそれなりの期間働いてて、ボスが急にいなくなったりしたのに、あんまり気づいてませんでしたよ(気付けよ)。 話を聞いていると、残留側の人たちはその辺敏感に反応していたみたいで、この差かー。

Day 21

娘の水泳レッスンの日だったので、プールに連れて行くも祝日だったので空いてなかった。 入り口には「祝日は8:00-18:00」って書いてあるのに。入り口の前で立ち尽くしていると、次から次へ人がやってきては落胆して帰っていく。 「祝日は8:00-18:00」って書いてあるからだ。

Day 22

同僚が紹介してくれた某S社からお祈りメールが届く。はーん。

Day 23

娘の友人家族と2泊3日のキャンプに出かける。 設営直後に雨に降られ、近くのショッピングモールに避難し、フードコートで昼食を食べたり、ショッピングしたりして過ごす。 娘友人家族の父親とは同年代のため、買い物中にソニックTシャツとプレステTシャツ(○△□×)を見つけて「これ公式かな?あ、SEGAロゴとSONYロゴがある!公式だ!」とキャッキャしながらそれぞれ購入するなどした。キャンプとは。

Day 24

キャンプ2日目。キャンプ地は水際が近いので、子どもたちに楽しんでもらおうと膨らませ式のカヤックを持参したが、子どもたち5分で飽きる。 同じく、スタンドアップパドルボードを持参していた友人宅も、子どもたちが見向きもしないため、お互い交換して、それぞれ父親同士ソロ活動でカヤックとスタンドアップパドルボードをひたすらに漕ぐ。スタンドアップパドルボード、おもしろいなこれ。買おうかしら(見向きもされないのに)。 夕食後、テント前で映画『ネバーエンディングストーリー』を観るという子どもたち(なぜ今)を置いて、友人家族の母親(釣り好き)と夜釣りに出かける。 釣果は、彼女は5匹で自分がボウズ。仕掛けも餌もほぼ同じなのに何が違うんだ。 夜釣りから帰るとネバーエンディングストーリーがちょうどエンディング。主題歌のプロデュースがジョルジオ・モロダーであることを今さら知る。

Day 25

キャンプ3日目。テントを撤収した後は、朝食を食べたり、キャンプ場をぶらぶらしたりして過ごす。 こちらのキャンプ場にはなぜか大体ゲームコーナーがあり、ピンボールからガンシューまでそこそこ揃っている。 オリジナルのデイトナUSAがあったのでちょっかいをだす(余計なことです)

Day 26

春になったとはいえキャンプ場はまだ寒く、夜は寝袋で震えて寝ていたので、疲れで頭痛が痛くなる。 一回休み。

Day 27

人材紹介会社A経由のD社から宿題でもらっていた、例の「技術的なクイズ」に答えて送る。 7問くらいあって、大体は察しがつくけど詳細が甘いところは検索して咀嚼したのち、補って答えた。 実力だけではないけど、多分出題した先方もその辺は折り込みずみだろうとは思う。

数時間後には返事が来て「The responses you provided were great」とのコメント。 ...織り込み済み、だよね? ともあれ、クイズにはパスしたので、次はCEOと面談。あ、これ最後のステージじゃん、やったね!

Day 28

応募したI社と実際のオフィスで3回目の面接。 今回はカルチャー的なマッチを見るとのことで、ソフトスキル的な質問がメイン。 チームの交流のために何かした?みたいな質問に、なんとか過去の経験の引き出しから取り出した答えが「レトロゲー持ち込んでゲーム大会をしたよ」だったんですが、質問した横の人が yes! てガッツポーズしてたので、あ、これ正解だったんだって思いました。

Day 29

レイオフを聞かされて昨日で4週間経っていたことに気づく。今日から俺は(無職)。

午前中、人材紹介会社A経由のD社のCEOと最終面接。 穏やかな人で、製品や業界の動向(競合とか強みとか)みたいな突っ込んだ質問にも正直に答えてもらえて、大変よかった。

Day 30

応募したI社から、最終ステージに進めるので、次にCPO(Chief Product Officer)に会ってね、と連絡が来る。またしてもやったね!

Day 31

オーストラリアのテック企業といえば?と聞くとすぐに名が上がるだろうA社のリクルーターから、ちょっと話そうか?と連絡が来る。 他社で最終ステージまで進んでいるけど、腕試し的な意味も込めて、受けるだけ受けてみることにする。そんな心構えで大丈夫か?

Day 32

娘が春休み中なので、映画『ハンクの肉球大決戦(Paws of Fury)』を見に行く。 往年のカンフー映画、サムライ映画的なフォーマットで進むので、安心してみていられる。 あとメタ的なセリフが多いのはどうなのか。(タイトル画面で)「この文字どっから出てきた?」とか「ちょうど映画が始まって85分経った、大団円にちょうどいい頃合いだ」とか言うよ。

Day 33

応募したI社のCPOとの面会の日だったが、残念ながら体調不良とのことで延期に。

Day 34

A社との面接。 他社であったのと同じく、コーディング1時間と、システム設計1時間の2部構成。 コーディングはなんとか進められたけど、システム設計の方では、今までほとんどやったことのないデータベースの最適化とかを聞かれてしどろもどろになることもしばしば。 仕方ないとはいえ、できない(苦手な)領域があると認識すると、さすがにちょっと凹む。

Day 35

応募したI社の採用担当の人から連絡がある。本当は最初から進め方について話できればよかったんだけど、昨日まで休暇で2週間ほど留守にしてたんだよネ!と言われる。もちろん大丈夫さ、休暇は楽しかったかい?と往年の西海岸口調で返したさ! 今までの面接で話したことを振り返りつつ、面接をしてくれた人たちのフィードバックをもらう。概ね、みんな高評価だったようでホッとする。 CPOの人との会見が残っているけど、まだ体調不良なんで、オファーレター(内定通知)の準備を進めるよ、と言ってもらえたので安堵する。

Day 36

応募したI社の採用担当の人から連絡がある。 オファーレターを準備したけど、開始日はまだ入れてないんだ。ゆっくり休んでから来てもらっていいから、希望の開始日教えてくれる?と言ってもらえる。 すぐに勤務して欲しいと言われると思ってた。最高じゃん。 今メールで送るからね、と言って電話は切れた。メールは来なかった(オチ)

Day 37

週末。娘を友達の誕生会に連れて行く。ゲームセンターで、友達とゲーム放題プランで!え、また?! デイトナUSAはあったけど、終わり頃に迎えに来ることにして退散。

Day 38

人材紹介会社Aから連絡がある。紹介してもらったD社のCEOだけど、実はもう一人CEOがいて、彼も会いたいと言っているとのこと。 何そのドラクエ2みたいなの。今週はカンファレンス出張でいなかったから先日は会えなかったとのこと。

Day 39

応募したI社の採用担当の人から連絡がある。 オファーレター見てくれた?何か質問ある?と聞かれる。え、メールは届いてないよ、と告げると「あ、まちがえてた今送る!」と。 届いたオファーレターでよくわからないところを質問して今日のところは終了。

Day 40

人材紹介会社A経由のD社のCEO(もう一人の方)と面談で、オフィスまで出向く。 穏やかな人で、製品や業界の動向(競合とか強みとか)みたいな突っ込んだ質問にも正直に答えてもらえて、大変よかった(繰り返し)。

Day 41

先日コーディングテストを受けたA社からお祈りメールが届く。 まぁあの出来高じゃなぁ、と結果には納得できる。今の実力では、いわゆるインターネットテック企業には手が届かないんだろうなぁという現実が。

それとは逆に、人材紹介会社A経由のD社から、年収含めた簡単なオファー(内定)の連絡をもらう。I社より、若干高めの条件だった。 捨てる神あれば拾う神あり。

Day 42

応募したI社のCPOと面談で、I社オフィス近くのカフェへ出向く。 カフェに着くと2回目に面接してくれた人がコーヒーを買っており、こちらに気づいて挨拶をしてくれたので、その流れで少し立ち話をしていると、やがてCPOの人がやってきた。事業の領域や、製品と今後、期待されてる役割みたいなところをすり合わせて、入社した後の齟齬がないように、みたいな気遣いでの会合でした。

その後I社の採用担当の人がやってきたので、開始日について相談する。 また、実は他社とも採用を進めてて、そちらの方が提示金額が高かった件について切り出したところ、そこまでは出せないけど、せめてギャップの半分くらいは上げられないか交渉してみると言ってもらえる。年収の交渉が一番苦手なんだけど、転職を何回か経験して、やっと言えるようになってきた。

Day 43

I社から、やはり給与は提示した以上には上げられないけど、昨日言った分の額面は入社時ボーナスとして出す、という回答になったと連絡がある。 やっぱり言ってみるもんだね。

D社からも回答はいつもらえるかな?と連絡がある。

どちらへも週明けに結論を出すと返事をして、明日から週末に突入。 さてどうしようか、脳内のバックグラウンドタスクでずっと考え続けている。

夕方、家族で街へ出たついでで、久しぶりに外食でラーメンを食べたら、夜てきめんにお腹の調子が悪い。年齢か、転職の疲れか!?(年齢です)

Day 44

ボート免許の学科試験を受けた件を覚えてますかね?(Day 11参照)。 実技をどうすれば検索した結果、別のボート学校で、学科試験+実技試験を同時にやるコースがあることを知り、試しに問い合わせたら「実技だけやりに来ていいよ」との回答。 最初からこの学校にしておけば一回で済んだんじゃ。。。

当日ボート乗り場に出向くと、実技のみの受講者は自分一人であることを知る。一人だけだから30分くらいですぐ終わるよ、とのこと。また「なんかゆるゆるー!」だ。 とはいえ、低速(4ノット程度)での八の字、高速(20ノット程度)での八の字、錨の下ろし方、停留場でのロープの繋ぎ方、ボートから転落した人の救助の仕方、等々内容は結構充実しており、メモを取る間もなかった。のでコースが終わってから覚えているうちに覚えている分を紙に最大限書き下ろしておいた。ロープの結び方とか絶対忘れるからね!

さて、実技の終了証明ももらい、あとは免許センターでお金を払うだけでボート免許が手に入るぞ! いつ使うかは未定です。

Day 45

釣りに出かけたがボウズ。 なぜか釣り場横の公園で、先日キャンプに一緒に行った友人家族とばったり合う。この家族とは休日に釣りに出かけるとばったり会う確率が高すぎる(天気が良いと、お互い近場で釣りばっかりしているから)。

Day 46

さて、ずっと考えていたが、ここはもう直感を信じるしかない、と腹をくくり、I社の内定を受理することに決めて、電子でサインを済ませる。 サインしたことを伝えると、I社の採用担当とチームリーダーから歓迎のメールが届く。ひとまず、転職活動は終了だ。 とはいえオーストラリアでは試用期間は通常6ヶ月もあり、そこまではなんとか乗り切りたいものです。 働き始めはちょうど1ヶ月後。それまで何して過ごそうかなぁ。

オファーをくれたD社には、お祈りメールを送る。一番緊張する瞬間です(後戻りできなくなるから)。

午後から『シン・エヴァンゲリオン』をダウンタウンの劇場まで見に行く。 コロナだなんだあったため、オーストラリアでようやく劇場公開ですよ。アマプラではすぐに視聴していて、すっかり憑き物も落ちているのだが、最後ちゃんと劇場で見届けるのもありかと思って。まさか就職が決まった日に、リクルートのCMみたいなシンジくんを再見することになるとは(ネタバレ)。

そういえば、一番最初に会社の状況を察知し、まっさきに声をかけてきてくれた人材紹介会社O。技術課題を提出したあと、仕事が決まるまでいっさい音沙汰はなかったな(伏線回収)。